Pythonで画面に文字を表示する時に使うprint関数の入門編です。
スクリプトの実行イメージを最初に示し、次にスクリプト解説をしていきます。
print関数を使ってみる
実行イメージ
こんにちは織田信長です
趣味は戦争です
ファイル名:01_hello.py
print("こんにちは織田信長です")
print("趣味は戦争です")
解説
print関数は、
print(“表示したい文字列“)
のように使います。
”(ダブルクォーテーション)でくくられた文字列が画面に表示されて最後に改行する、という機能を持ちます。
上記サンプルでは、print関数を2つ使っているため、2行に渡り表示されています。
pirnt関数で改行する
実行イメージ
こんにちは織田信長です
趣味は戦争です
ファイル名:01hello_1.py
print("こんにちは織田信長です\n趣味は戦争です")
解説
文字列の途中で改行したいときは、
\n
を文字列の途中に挿入します。
「\n」は改行を表します。改行などは基本的に目に見えません。コンピュータを扱う上ではこうした目には見えないけれど大事な文字が存在します。こうした改行のような文字は制御文字と呼ばれています。
また、文字「\」はエスケープシーケンス文字と呼ばれ直前の文字を打ち消す機能を持っています。「\n」と書けば「\」の後にくる「n」は表示されず「\n」(改行)として扱われるという意味です。
上記サンプルでは「こんにちは織田信長です。」の後に「\n」が入力されていますので、改行されて2行で表示されます。(要するに前述の01_hello.pyと同じ実行結果です)
特殊な文字の表示方法(エスケープシーケンス文字)
実行イメージ
すきな"食べ物"
トマト
いちご
ファイル名:02print.py
print("すきな\"食べ物\"")
print("\tトマト")
print("\tいちご")
解説
print関数に利用されている「”」は特殊な文字なので、表示したいとき次のようにはできません。
×間違い
print(“すきな”食べ物””)
print関数で”は文字列をくくる役割があるからです。
これはこのようなエラーとなってしまいます。
制御文字には、Pythonや他のプログラミング言語でもよく利用されるTABキーもあります。
表示したい文字列が
すきな"食べ物"
だとするとエスケープシーケンス文字を利用して「”」の部分に「\”」と記述します。
print("すきな\"食べ物\"")
文字列にTABを挿入したい場合も「\」を使って、「\t」と表します。(スクリプト2行目と3行目)
\t(\は半角の¥)
と入力するとキーボードの左側にあるTABキーを入力した時と同じように1回の入力で数文字空きが出来ます。
エスケープシーケンス文字を利用したいくつかの特殊文字を紹介しておきます。
print関数に使う制御文字 | 表示される文字 |
---|---|
\n | 改行 |
\t | TAB |
\” | ダブルクォーテーション |
\’ | シングルクォーテーション |
\\ | ¥(半角円マーク) |
例えば半角で「¥1000円」などと表示したい場合は、つぎのようにします。
実行イメージ
代金は\1000円です
ファイル名:03print.py
print("代金は\\1000円です")
以上、Pythonで画面に文字を出力する(print関数入門)でした。
課題
すぐに実践することが上達の近道です。
以下に挑戦してみてください。
1
print関数を1つ使って次のように表示してください。
作成ファイル名:soramita.py
空
見
た
子
と
か
# -*- coding: utf-8 -*-
print("空\n見\nた\n子\nと\nか")
2
次のように表示してください。
作成ファイル名:escape.py
"はダブルクォーテーションと読みます
’はシングルクォーテーションと読みます
\は日本語では円記号ですが、海外ではバックスラッシュと呼びます
コメント