演算子を使ったサンプルと演算子一覧
Pythonで演算(数値計算)を行う上で覚えておきたい演算子(えんざんし)を紹介します。
実行イメージ
15
5
30
3.3333333333333335
3
100
1
ファイル名:04enzansi.py
# 演算子(えんざんし)を使って計算する
print(10 + 5)
print(10 - 5)
print(10 * 3)
print(10 / 3)
print()
print(10 // 3)
print(10 ** 2)
print()
print(10 % 3)
解説
プログラミング言語では、演算子(えんざんし)を使ってコンピュータに計算を指示します。
次の式を例にとります。
10+5=15
+と=が演算子です。演算を表す記号のことですね。
ちなみに10と5と15などの演算をされる側を被演算子(ひえんざんし)と呼びます。
小学校のとき習った+やー(足し算、引き算)などは、そのままPythonの演算子として利用できます。
×と÷(掛け算、割り算)は、パソコンのキーボードから直接入力できません。それぞれ * と / を利用します。読み方は、* がアスタリスク。/ がスラッシュです。
Pythonの演算子
演算子 | 使い方 | 意味 | 結果 |
---|---|---|---|
+ | 10 + 5 | 足し算、10足す5 | 15 |
– | 10 – 5 | 引き算、10引く5 | 5 |
* | 10 * 3 | 掛け算、10掛ける3 | 30 |
/ | 10 / 3 | 割り算、10割る3 | 3.33333… |
// | 10 // 3 | 割り算の整数部分(小数点切り捨て)、10割る3 | 3 |
** | 10 ** 2 | 乗算、10の2乗 | 100 |
% | 10 % 3 | 割り算の余り、10を3で割った余り | 1 |
上記プログラム自体の説明も加えておきます。
print文は、( )の中身が、”Hello” とか ‘おはよう’ などの文字列であれば、そのまま表示しますが、演算子を使った数式であれば、計算結果を表示します。
print( 2 + 3 )
なら画面に
5
と表示されます。
今回は、すべてprint文の( ) の中身が演算子を使った数式なので、計算結果のみが表示されています。
途中に
print( )
となっていますが、中身が何も無いprint文は、改行となります。(区切りとして入れただけで深い意味はないです)
コンピュータは人間より計算速度が速いです。パソコンやスマホの中にはCPUという頭脳があって、CPUの中には演算装置というものが入っています。先ほどのプログラムのような演算は、すべてこの演算装置がになっています。
で、演算子をどんな時に使うのか?
実際の使用例を考えます。
ここに26個のイチゴがあります。
イチゴを食べたい人があなたを含め3人います。
1人に何個のイチゴを分けることができるでしょう?
ちなみにあなたは余ったイチゴを狙っています!
演算子を使ってみます。
26個を3人で分けたい。ただしイチゴは4.5とか小数点では数えられない。⇒ 割り算の整数部分のみ
3人で分けたらイチゴは何個あまるだろうか。⇒ 割り算の余り
print(26 // 3) # 26個を3人でわける。整数でもとめる ----> 8
print(26 % 3) # 26個を3人でわけたら何個あまるか -----> 2
イチゴは1人8個ずつ3人に分けることができました。あなたは、なんとかして余った2個を手に入れましょう!!
%演算子なんて何に使うのかと思ったかもしれませんが、プログラミングの世界では以外と利用価値があります。(%は素直にパーセントと読んでください)
演算子の表を憶える必要はありません。
ただし、どんな場面でつかえるのか?ここは考えていくべきだと思います。
課題
1
次の計算式をprint文で計算させてください。
なるべく演算子を使うこと。
作成ファイル名:keisan.py
1024 × 768
3.14 × 3.14
(5 + 3) ÷ 2
ちなみに表示結果はこうなればOKです。
786432 9.8596 4.0
2
三角形の底辺が10、高さが7の面積を求めたい。
print文に演算式を設定して解答を表示せよ。
作成ファイル名:sankaku.py
35.0と表示されればOKです。
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